創業融資に必要なポイントはこの2つです。

2020/12/11

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの石山です。

今回は創業融資についてお話します。

創業融資と聞けばだいたい何の事かは想像がつくと思いますが、

皆さんの想像通り、創業時に借りるお金のことです。

創業融資とすでに何年も経っている企業の融資とは少し内容が違うというお話です。

創業融資では自己資金と経験が重要です。

創業融資に関心がある若い経営者は多くいます。
でも、どうしたら良いのか、誰に相談したら良いのか分からないのが現状です。

その中でも創業融資のついて、どうしたら借りやすくなるのかを知りたい人は沢山います。そういう人は今回の内容をまず、理解して下さいね。

今回の内容ではまず、創業融資で金融機関が何を重要視するかについてお話します。

その前に創業融資とすでに起業して何年も経っている会社との融資は金融機関の見るべきポイントはなにが違うのでしょうか?

既存の企業が行う融資の場合は当然、決算内容が重要になってきます。
お金を貸す銀行側から見たら「この会社に融資をして大丈夫か」と思わせる根拠は決算の数字だからですよね。だから当然、銀行は決算の数字を融資判断のポイントの1つとして重要視します。

では、これから創業する会社はどうでしょうか?

これから創業するので決算の数字などありません。

では、銀行は創業融資の場合は何を重要視するのでしょうか。

それは、自己資金と経験です。

・自己資金

自己資金とは何でしょうか?
それは今現在、自分自身の手元にあるお金の事です。
つまり、貯金などの事になります。

なぜ、自己資金を重要視するのかというと、もちろん手元にお金がある事はとても大事です。
沢山あればあるほどすぐに廃業するリスクも低く銀行としても安心して融資が出来るからです。このことに関してはみなさんもよくお分かりだと思います。

しかし、それだけではありません。

銀行はその人が事業を始めようと考えたときの本気度を見ている面が強いのです。

これから開業を考えている人は当然、何の考えもなくて事業を始めるわけではないですよね。開業しようとしている事業のお金の事を考えますよね。

例えば、飲食店を開業したい人ならばまず最初に思いつく事は店舗を構える事ですよね。
店舗も全く最初からお店を工事したらかなりのお金がかかります。

必要なお金はそれだけではありません。もちろんその他の食材の仕入れだったり、広告宣伝費や毎月の光熱費など当然にかかってきます。

必要経費が分かったら本当に真剣な人はどうするでしょうか?
そうなったら自分自身が開業に向けてお金を少しでも貯めようと努力をしますよね。

それがその人の開業に向けての本気度や真剣度になります。

皆さんが開業前に働いていた業種によっては給料が少ない業種もあります。
そんな中、毎月の給料の中から節約をして開業に向けてコツコツ自己資金を貯めていく姿勢は銀行からみても「この人は本気だな」「途中で投げ出したりしないな」
などの熱意を感じとる事ができるのです。
日々、コツコツと努力をできる人は金融機関からみてもとても印象が良いものです。

逆に自己資金を全く貯めない人が創業融資を申し込んだらどうでしょうか?

銀行から見たら、「この人は本当にやる気があるのだろうか」「儲からなかったらすぐ辞めてしまうのではないか」「そもそも事業が続かないのではないか」と見られてしまいます。
金融機関からの印象も非常に悪くなってしまい、結果融資は断られてしまうパターンが多いのです。

なので、創業融資を申し込むときはまず、自己資金をしっかり貯める事です。

自己資金の目安としてよく言われているのが、融資希望額の3分の1くらいはあると
創業融資は審査が通り易いといわれています。
例えば、300万円の融資を希望しているのであれば、100万円位は自己資金があると金融機関も安心して融資ができるのです。

自己資金は沢山あったらあっただけ創業融資は有利になりますね。

・経験
もう1つ創業融資を成功させる大事な要素が経験です。

経験とは何の経験の事かというと、もちろんこれから開業しようとしている事業の経験の事です。

なぜ、金融機関が経験を重要視するかというと全く無経験の人と経験が豊富にある人とでは信頼度が雲泥の差だからです。

少し例を挙げてお話しましょう。

もし、皆さんが怪我や病気をして手術をしなければならない状況になったとしましょう。
そしてみなさんの前に2人の医師がいたとします。

1人は何十年という経験がある医師です。そしてもう1人が今日初めて手術をする医師です。この2人の医師がいたとしましょう。

では質問です。
みなさんが手術をお願いするとしたらどちらの医師に手術をお願いするでしょうか?

多くに人が経験が豊富な方の医師に手術をお願いするのではないでしょうか。
私もそうです。

理由は当たり前なのですが、成功する確率が明らかに高いからですよね。
経験がある医師の方が成功の確率が高いから手術をお願いするのです。
しかも、何かのトラブルがあっても冷静に対応する事もできます。

一方、経験がなく今日初めて手術をする医師にお願いしないのは、「もしかしたら失敗するかも知れない、」「そうしたら自分の命がなくなってしまう、」「そんなの怖くてお願いできない、」そう思うからお願いできないのです。
そして、何かのトラブルが発生した時にパニックになってしまうかも知れません。
とても怖くて手術などお願いできませんよね。

今は手術の例でお話をしたのですが、この考え方は創業融資の時の金融機関も全く同じ考えなのです。

これから始めようと考えている事業の経験が全くない、あるいは経験が浅い人が創業融資の申し込みを行っても金融機関が考える事は先ほどの手術の例の話と同じで
「なぜ経験も無いのにこの事業で開業しようと思ったのか」
「失敗するリスクの方が高いのではないか」
「融資したお金が返済できないのではないか」
など事業を続けられないイメージを持たれてしまい結果として創業融資を断られてしまう事になります。


では、経験はどれ位あるのが理想なのかというと、これも自己資金と同じで長ければ長いほど創業融資には有利になります。

年数でいうと5年~7年位の経験があるのが理想ですね。

開業しようとしている事業の経験は会社勤めであれ、アルバイトであれ、副業であれ、どんな形でも構いません。
とにかく経験があることが大事なのです。

今までのお話で自己資金と経験の2つが大事だという事をお伝えしました。
私のサポート事業でも、創業融資は比較的ご相談が多い融資相談です。

私の経験上のお話をさせて頂くと、やはり自己資金と経験が多いご相談者様はサポートをさせて頂いてもスムーズに融資実行まで進行するケースが多いです。

逆に自己資金、経験ともに全くゼロに近いご相談者様のサポートもさせて頂いた事もあります。
その時は用意する提出書類で何とか創業融資が成功したという例もありますが、やはり多くは金融機関から「今回のご融資はお断りさせて頂きます」という連絡を頂くケースの方が多いのです。

融資が成功しなかった時、ご相談者様は開業資金が用意できず非常に残念な気持ちになるものです。

今回は創業融資について、金融機関が重要視する2つの項目で「自己資金」「経験」についてお話させて頂きました。

これから開業を考えている方がもし、この内容をお読みになっているのならまず、これだけは確実に実行して頂きたい事があります。

・毎月少しでもいいから開業に向けてお金を貯めて頂くこと
・どんな形でもいいので経験を多く積んでおくこと

この2つは是非、実行して頂きたいと思っています。
そうすることで開業資金の調達がスムーズになる可能性が高くなりますよ。

私は創業融資はよく、日本政策金融公庫に申し込みをするのですが、日本政策金融公庫は
1度創業融資をお断りすると最低でも6ヶ月以上は待たないと融資の審査は受かりません。

そんなにすぐに状況が改善されるとは判断してくれないためです。

どうせ創業融資の申し込みをするのなら1度でスムーズに審査に合格して気持ちよく開業したいですよね。

TPUマネーサポートでは融資の関するご相談を受け付けております。
疑問や不安に思っている事があればお気軽にご連絡下さい。


 

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